映画感想 ネタバレあり「パラドクス」
時間は元に戻らないのが当たり前だよなっていう常識!
先日、映画をレンタルしていてそのビデオ屋さんは12時までなんだけど、1分遅れて返したので480円の延滞料金をとられた・・・
当たり前なんだけど、どこかで線引があるから何かの始まりがあって終わりがあって、何かが発生したり消滅したりなんでしょうな。
なんてどーでもいい単に遅れずに返せよって話なんだけど、その返す刀で(なにも攻撃はされてはいないけれど)「パラドクス」って言う映画を借りた。
なんかパッケージにはマイナーだけど色んな映画祭で高評を得た!
うちのビデオ屋もおすすめ!みたいに書いてあったので見てみました。
一見だけだとわかんねー
わからないついでに途中で寝てしまったのでもう一回チャプター戻して同じとこを1時間見てしまった。
それでもよくわかんねーw
あらすじは無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々を待ち受ける予測不能な運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ製スリラー。刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。やがて、娘が持病である喘息の発作を起こし……
と、映画comから拝借しました。
私なりに解釈すると「非常階段で刑事と犯人兄弟が無限地獄にはまり、兄は刑事に撃たれるそして死ぬ。刑事は月日で衰え、弟は活動的に生活する」そんな話。家族の方は「道路走っていたら無限地獄にハマり、兄妹の妹は死ぬ。父親のような男は自堕落になり、母親はとち狂う。残った兄は無人島生活者のように逞しく生活する」
境遇は同じでも若者と老人ではこうも違うのかって感じに描かれてます。
刑事と同居?(非常階段)していた犯人の弟は筋トレしたり、ランニングしたり、シャワー浴びたりして(何故か湧き出るミネラルウォーター)清潔を保ってました。方や刑事の方はよく都会にいるホームレス風になっているし環境もそのようになっていた。
食べ物は踊り場に自販機があり無限に湧く設定なんだけど、ゴミはなくならないので刑事の環境はゴミ屋敷そのものになってしまってる。
家族4人の方も生き残った父親風の男は自堕落になり、母親は狂い、兄は大自然でワイルド生活する感じで身なりも整えてる。
作中でここは現実世界ではなく、精神世界みたいなこと言ってる。
現実世界の自身が持つ、矛盾や葛藤の無限世界みたいな位置づけで、自身は平行世界のどこかでここからエネルギーをもらって、楽しく幸せに暮らしてるみたいな・・・まーそうゆう世界もあるかもしれない。
なんつーんだろう。
その国の鬱積したあれなんだろうか、この映画はメキシコの映画だけど若者は活動的に生き過去に囚われない。老人になるにつれ過去に囚われ生きる目的がなくなる。
しかし、若者もいつかは老人になる。
老人は死ぬ間際に忠告をする「パトカーに乗るな(エレベーターに乗るな」
このループから抜け出せるチャンスだと思って、若者は忠告を聞かず、繰り返す事になる。
時代は回るーまーわる~よって中島みゆきが歌ってたけど、個人レベルでも回ってますよーっていう表現の映画だと思う。
たまに誰かに老婆心からの忠告って思って何かを言う事あるよね~・・・老婆心って辞書引くと良い意味じゃないよなー
必要以上に世話を焼きたい自身の気持ちをへりくだっていうって書かれてる。
私も老人寄りの年齢になって、若者になにか注意することがあるけど、老婆心ってあかんなー使うの辞めようっw
先人の教えや忠告をちゃんと守りさえすれば、幸せというあやふやな定義のなにかにはあり付けるはずだけど、時代とのギャップがあるそれが矛盾(パラドクス)なのか?前時代の価値観を素直に取り入れられない。取り入れると老人化する保守的な若者。若年寄なんて言葉もあるし・・・
パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、
wiki的にはこのように書かれてるけど、欲望の質とか変わっていっているから受け入れ難いもの。正しいとは思うけれど個人としては無理みたいな出来事なんでしょうかね。
映画のタイトルは日本の意訳だろうし、監督は複数の意味を持たしているのかもしれない原題だと「インシデント」。
インシデントとは、出来事、事件、事故、事案、事象、事例などの意味を持つ英単語。事故や事件などの意味以外に、事故に繋がりかねない(繋がりかねなかった)出来事、状況、異変、危機を意味する場合がある。また、分野によっては、一定の基準に照らして被害や損失が軽微な事故を意味する場合もある。
タイトルの意味を考えると繋がりかねなかった世界が一番しっくり来そう。